詩人高村純の日記です


by jtakamura95jp

師匠のこと。

なんとも激動の19歳だった。

詩を始める前からよく、札幌のススキノに飲みに行った。
新聞社に勤める知り合いがいて、彼に連れていってもらったのが始まりだった。

そのうち一人で行くようになり、馴染みの店ができた。
その時出会ったのが、詩を書いて、自ら詩誌を主催する「Kさん」という
人だった。

当時40歳、ごくごく普通のオッサンだった気がする。
そのオッサンが「詩を書いている」という。
初めは、奇異な感じがしたことを覚えている。
しかしその人と飲む酒は美味しかった。大騒ぎだった。
この出会いが、詩を書くきっかけになる。

今でも手元にその詩誌「傍(かたわら)」がある。
お世辞にも、Kさんの作品は上手とは言えないのだが、
私にとっては人生唯一の「師」である。
いつも札幌に帰るときは探すのだが、今はどこにいるか分からない。

その後その店は潰れ、Kさんには会えなくなった。
そして会えなくなってしばらくしてから、新人賞佳作の報が来て、
そして次作で入選することになる。

いまだに、Kさんに会いたい。そして伝えたい。
詩人としての激烈な生き方をしてることを。
そしてまた、酒を酌み交わしたい。

私の人生を決定付けた張本人は、今どこにいるのだろうか。
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by jtakamura95jp | 2005-11-02 21:30 | 詩人という生き方