詩人高村純の日記です


by jtakamura95jp

傍観者

詩は、往々にして自分の思いを告白するものである。
しかし、詩は、そんな思いに対し常に傍観者である。
この矛盾こそ詩であると思う。

自分の思いだけを書き連ねたものは、往々にして駄作である。
特に、誰か特定の人に対して書かれたものは、
公共の場では読むに値しない。不快なだけだ。

けれど、詩は自分の思いが入り込まねば、とても書けるものではない。
詩がそれを傍観する立場にいなければ、
あとはグズグズとした泥のようなものが残るだけだ。

そう思うと、詩はいかに難しく、いかに深いものであるかと思う。
そこに自分がいなくてはならない。
しかし、そこに自分がいてはならない。
この2つが交わるところに、名作があるのだと思う。

詩とは自分を告白していくことであり、
詩はそれを傍観するものである。
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by jtakamura95jp | 2005-12-03 02:51 | 詩の話