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詩人高村純の日記です


by jtakamura95jp

碧天社倒産


これほど分かりやすい「計画倒産」もない。

分かる人が見れば分かるのだが、「賞」と称して人の目を引き、
全員に、明らかに才能の無いものにまで「入選」やら「佳作」やら言ってその気にさせて、
結局「本を出す」と称して高額の金を取る。
あげくの果てに計画倒産。呆れたものだ。
話によると、原稿も帰って来ないらしい。

500部刷っていたと言ってるが、それさえも怪しいものだ。
本人に渡す50部しか刷っていないのではないだろうか。

自費出版は、かなり安価にできるようになった。
少なくとも100万も200万もかける必要は無い。
その気になれば自分で作ることもできる。
それ以上に、「佳作」や「入選」という言葉に魅力があるのだろう。
たとえそれが、全員に対して「佳作」と言っているのであっても。
なんとも、あからさまな詐欺だ。

彼らに本を売る姿勢は見られなかった。
大きな広告を出すが、それはいつも自社の宣伝ばかり。
本の宣伝など付けたし程度だ。
書いたものを大切になどしていない。
大切にしているなら、原稿は返すのが当然で、
それさえも無い(捨てたんだろうが)とは呆れた話だ。
作品を何だと思ってる。

今は本が売れない時代だ。
そうなると、こんな詐欺も出てくる。
本を「売る」のではなく、「出したい」という気持ちに付け込んだ詐欺だ。
「佳作」「入選」という言葉を気軽に使えば、人はたくさん引っかかってくる。
私の入選のときは、2000の応募作の中からで、小さいながらもそれなりに
誇るべきものがあったが、
この会社のは1000人応募すれば、1000人「入選」するのだ。
これは「参加賞」であって「入選」ではない。
言葉一つ変えただけで、金は転がり込んでくる。
ヤバくなったら倒産させてしまえば良い。

あるテレビ番組で、プロの作家の方が激怒していたが、
プロのほとんどの人は、この会社が詐欺であることを見抜いていた。
ただ、「入選」「佳作」と言われた人が、それを認めなかっただけの話。
だからと言って、引っかかった人が間抜けだとも思わない。
純粋な気持ちを利用した人がいるだけのことだ。

本の題名より会社名が大きいような広告を出す出版社は、
ご用心を。
そんなとこで出すくらいなら、自分で作って、配り歩いた方がマシです。
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by jtakamura95jp | 2006-04-14 09:41