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詩人高村純の日記です


by jtakamura95jp

歪んだ正義感② 見捨てる人々

以前勤めていた少年院で、情熱的な教官が言った言葉がある。
「我々は、学校が見捨てた子供を救っているんだ」
まさにその通りであった。

今回の「御殿場事件」でも、学校は同じ事をした。
公判中の「推定無罪」の状態の彼らを退学にしたのだ。

学校が、いかに綺麗ごとだけを言っているかが分かる。

彼らが悪ガキだったことは分かる。しかし、それだけのことだ。
身の危険が常にあった少年院とは違う。
ほとんどの悪ガキは、一転すれば、先生を「崇拝」と言えるほどに
尊敬する。
そのくらい、実は彼らは情が深かったりする。
伊丹の電車脱線事件では、そんなお兄ちゃんが乗客の命を救った例もある。
要は、接する側の問題なのだ。

確かに、彼らが小さな悪さをしてきたことは事実だろうし、
まぁそれは否定しないのであるが、
それに対し、自分たちの滑稽さ、醜さ、ありもしない自己満足の正義感を
社会にさらけ出している大人のほうがもっと滑稽である。
by jtakamura95jp | 2005-12-18 16:22 | 随想